「シカゴの沢山の聖者達が祈ってくれたから」レア・インタビュー
2003年2月3日、ホイットニーと疎遠状態にあった父親、ジョン・ヒューストンが82歳で亡くなった。その当日にシカゴのラジオ局によってオンエア(前もって録音された内容)されたという、ホイットニー・ヒューストンの超レア・インタビュー。
当時は父親ジョンによる1億ドルを求めた訴訟や、アルバム「Just Whitney」の失敗、波乱続きの夫ボビーとの結婚生活など、ホイットニーの人生には問題が山積みだった時期である。
DJ達との軽快な受け答えを聞かせるホイットニーだが、インタビュー後半で、ホイットニーが夫のボビーとの結婚生活に対して未だに希望を持っていたのが伺える。
「誰だって一人ぼっちにはなりたくないでしょ」
という正直でまっすぐな一言が、ストーリーの結末を知っている者の胸を突く。
V103 102.7 FM Radio Interview in Chicago
Translation By HRS Happyman
Q: あなたはまだ毎日ボビ・クリスを自分で学校に連れて行っているの?
A: ええ、多分私、あの子を守ろうという気持ちが人一倍強いんだと思うわ。私はライオネスなのよ!
Q: ボビ・クリスティーナは歌うんですか?
A:ええ.歌うわよ。彼女の声はとてもきれいなソプラノなの。ちょうど私のママみたいにね。
Q:あなたのママ、シシーは元気ですか?
A:元気よ、おかげ様でね。実はたった5分前に彼女と話をしたばかりよ。というのは、私はママにアリサ(・フランクリン)と、ツアーをしてもらいたいからなの。ママに、またThe Sweet Inspirationsを再結成してもらいたいのよ。つまりママのマネージャー役を勤めているわけ。
Q:Love That Manって曲については?
A:これが私!って感じかな。全体の曲のコンセプトもまさしく私の夫に対する気持ちを良く表しているしね。頑張ってやり抜いたっていう経験が無い限り、愛ってものを分かってるなんていえないわよね?
Q: もしシンガーで成功していなかったら、小学校の先生になりたかったていうのは本当?
A: 私、(小学校の)低学年の子供達が大好きなの。彼等の幼くて純真な心がね。彼等こそ本当に純粋で、本物の愛を持っていると思うわ。あの年頃の子供達はあなたの事を無条件に愛してくれるのよ。
Q: 将来、ゴスペルのアルバムを作ろうという計画は?
A: 勿論やるつもりよ。近い将来にね。避けられない事だわ、私にとって。
Q:音楽業界に友達はいますか?
A: Cece (Winans)は私のシスターだわ。初恋に似てるかもしれないわね。彼女は私のシスターであり、私は彼女の事が大好き。元ぺブルスのペリーとも仲がいいわ。彼女は今牧師をしているの。彼女は私のスピリチュアルな意味でのシスターだわね。そうそう、フェイス・エバンスともすごく仲がいいわよ。彼女はとってもリアルで、同じニュー・アークの出身でもあるし。
Q:あなたにとってのディーバとは?
A: 私が大好きなのはグラディス・ナイト、パティ・ラベル、ディオンヌ、アリサ、そして我らがディーバ、メアリー・J・ブライジね。こういった特別な人たちに必要なのはバンドとマイク、そしてスポット・ライトだけよ。
Q:映画出演の計画はありますか?
A: 今日いくつかの台本を受け取って、目を通していたところよ。ハリウッドとまた仕事をする可能性はあるわね。私自身は映画出演についてとても用心深いの、私が一番愛しているのは音楽で、音楽の方が自分にとっては上手に出来るんだしね。
それでももし映画に出演するのであれば、何か自分がピンと来るものがなくてはならないと思うし。さも無ければやらない方がいいのよ。
A: フライドチキンでしょ、ベイクド・ビーンズに、ポテト・サラダ、カラー・グリーンとコーンブレッド。あとアイスティー。甘ーいやつね!
Q: 結婚と離婚。ご意見は?
A: そうね、結婚する時に誓ったものの中に、離婚は入っていないじゃない?
つまりそれは(結婚した人間にとって)選択肢ではないはずよ。でも人は失敗を期待しているようね。ボビーと私は失敗を求めていた訳じゃないわ。私達が求めていたのはお互いを強く支えあえる関係だったのよ。
私達は、まるでしっかりと編んだニットの編み目のように、強い信頼関係を持ったファミリーの出身なのよ。たとえ私の両親がもう一緒じゃないとしても、彼らはそういう関係を40年も続けてきたのよ。でもそれって確かに、個人の能力にもよるのよね。
私の本当に敬愛する牧師であり、60年も結婚生活を送るシャーリー・シーザーに聞いたの。『一体どうやったらそんなに長く一緒に生活して行く事が出来るの!?』そうしたら彼女はこう言ったわ。『我慢強く、辛抱強く(結婚生活を)耐え抜く能力を持たなきゃダメよ』
私はボビーとポーチでロッキングチェアーに座って、思い出話をする日が来るのを楽しみにしているわ。私が求めているのはそういった親密な関係。誰だって独りぼっちになりたくはないでしょ。
Q: You light up my lifeをアルバム用に選んだきっかけは?
A: それもボビーがきっかけだわ。彼がシャワーを浴びながら歌っているのを聞いたのよ。それはまるで、神様に触れられたような驚くべき経験だったわ。その時神様がわたしに『この曲を歌いなさい』っておっしゃったのよ。
本当よ、丁度私はその時、教会や自分自身に立ち帰るための、スピリチュアルな意味での過程にあったの。これは私から神様に捧げる歌であり、そうね、本当にそれにつきるわ。
Q:アトランタの(ダンスの)ステップを踏むってどういう感じですか?
A: 私達アトランタでステップなんて踏むことなんてないわよ?
Q:それじゃシカゴに来てくれた時に、シカゴ生まれの私達が、どういうダンスのステップを踏むか見せないといけませんね。
A:そうよ、是非見せてちょうだい。
Q:シカゴという街についてはどう思いますか?
A: 皆にいいたかったの、皆の事、大好きだって。皆私の一番のファンでいてくれて、私の事をサポートして、祈ってくれていたから。シカゴには沢山の聖者達がいて、私のために祈ってくれてたから。私は本当にこの街が大好き。シカゴの皆さん、私にステップの踏み方を教えてちょうだい!
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