ホイットニー本人は承諾していた?実現しなかった人気番組「グリー(Glee)」出演とその背景

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Ryan Murphy
Glee監督のライアン・マーフィー

オハイオ州の高校のグリー・クラブ(合唱部)を舞台に)を舞台に繰り広げられるミュージカル・ドラマ、『グリー (Glee)』。2009年に放送が開始(全6シーズン)されると、瞬く間に全米で社会現象を生み大ヒット作となった。

幅広いジャンルから名曲や最新ヒット曲をカバーする毎回のパフォーマンスが見どころのひとつ。日本でも動画配信されたので、ファンの方は多いであろう。ショウの中でホイットニーの曲も幾度も取り上げられており、シーズン5ではホイットニーの為のトリビュート・エピソードも制作された。


2020年10月監督ライアン・マーフィーがポッドキャスト「And That’s What You Really Missed内で語ったところによると、シーズン1の撮影が始まる前に、彼はホイットニー本人と直接電話で話し、出演打診したことがあるらしい。

「ホイットニーはこの番組がクワイア(合唱隊)についてであることが非常に気に入ったんだ。『素晴らしいわ!ショウ・クワイア(ダンス等のパフォーマンスを加えた合唱隊)の番組ってことよね?』」

ホイットニーの役は、未成年非行者が通う更生学校で、クワイアの指導をする教師グレース。これまで彼女が演じてきた役と比べるとハードだが意外性があり、興味深いキャラクターではないか。

ライアンが『クワイアに親しんで育ったホイットニーがもし出演すれば、ショウがどれだけスペシャルなものになるか』に言い及んだところ、ホイットニーは嬉々として「私もそう思うわ」と答えたのだそう。

「歌手にならなかったら小学校の先生か獣医になりたかった」と発言しているホイットニー。実現していたら、間違いなく愛されるキャラクターになっていたはずである。彼女が生き生きとクワイアをリードするシーンも観られたことだろう。

だが残念ながらホイットニーの参加は実現しなかった。「あの時期ホイットニーは参加できる状態じゃなかったんだ。タイミング的にも。僕が言えるのはそれだけだよ。」

ライアンは多くは語らないが、グリーの放映が始まったのが2009年5月。打診がされた正確な時期は不明だが、I Look To Youのリリース後、ロシアでのコンサート準備に入った頃であろうか。

最終的に教師グレース役はラッパーのイヴへ渡った。そしてイヴも劇中で説得力のある素晴らしい演技を見せている。実現しなかったものの、ホイットニーが参加していたらと色々な可能性を想像するだけでも面白い。

Eve in Glee
Fox 20th Century

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