爆笑!ラッパーのリル・キムが語るホイットニー・ヒューストン「私が出会った中で誰よりも気取ったところがなかった人」
「Put The Lighters Up」等、数々のヒット曲を飛ばしたブルックリン出身ラッパー、リル・キム。ホイットニーの葬式の前日、とあるインタビューでホイットニーとの関わりについて聞かれ、知られざるエピソードを披露している。
「私がホイットニーに初めて会ったのはバハマ行きの飛行機の中だったわ。(2000年9月。パラダイス・アイランドのオーシャン・クラブ・リゾートで開催されたパーティーに参加するためのフライトか)」席の割り当ての関係で、ホイットニーが私の隣の席に座ることになって、私盛り上がっちゃったの。なんたってあのホイットニーですもの。
近づいてきたホイットニーに「隣に座って頂戴、ぜひお話ししましょ!」ってはしゃいで声をかけたら、ホイットニーは私のことを横目で見て『私、あまり(知らない)人とは話さないの」と言ったのよ 笑。私も(答えに詰まって)「オッケー。じゃ私、フライト中、あなたのことを横で見つめることにするわ!」
キムはこの旅行に小型犬を連れてきていた。だがフライト・アテンダントに頭上の収納スペースに犬を入れるように強制され、仕方なくそうしていた。キムがそのことをホイットニーに話すと、
「(ホイットニーは)『なんですって、冗談でしょ?。出してあげなきゃかわいそうじゃない』とフライト・アテンダントが止めるのも聞かず、頭上の棚から犬を出したの。
スタッフもスタッフよね、私にはダメだと言ったくせに、ホイットニーなら犬を膝に乗せたままにしてもオッケーなわけ。笑。」
フライト中、膝の上の子犬をなでながら、「なんて可愛いの、私が連れて帰っちゃうわよ」とホイットニーは呟く。犬のおかげで気持ちが解けたからか、ホイットニーはリル・キムに突如話しかけ始める。
話題はどんどん広がり、ホイットニーは話をやめない。そのうちにリル・キムは眠気に襲われ始めた。「はじめのうちは私も返事していたのだけど、私、話の途中からこっくりこっくりしちゃったのよ。
そうしたら、ホイットニーは『キム!ちょっと、寝てるの?ガール、私はまだ話しているのよ!』と完全なる睡眠妨害モードに入った。
「ホイットニーがはじめに『私、あまり(知らない)人とは話さないの」と言ったの、覚えているでしょ?笑 でも機内食が出される頃には、私はすでに彼女の話に圧倒されて、半分寝ていたの」
ひとしきり笑った後、キムはホイットニーについて、こう語った。
「ホイットニーは私が出会った中で、最も気取ったところがなく、地に足がついた人の一人だった。マイケルが「キング·オブ·ポップ」だとしたらホイットニーは間違いなく「クイーン·オブ·ポップ」よね。彼女の偉大な才能、素晴らしい声だけじゃなく、最も美しいエンターテイナーの一人でもあった。この世を去っても私達は彼女のことを決して忘れないわ。」