誕生日プレゼントに猿!ホイットニー・ヒューストンが語る友人・天才マイケル・ジャクソン

1112月 - による HRS Happyman - 0 - セレブリティ 友人・知人が語るホイットニー
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マイケル・ジャクソンとホイットニー・ヒューストン。どちらも紛うことなき未曾有のスーパースターである。80年代当時、MTVに存在したブラック・アーティストの露出の壁を壊し、白人オーディエンスへクロス・オーバーを果たした二人。マイケルがキング・オブ・ポップと呼ばれたのに対して、ホイットニーをクイーン・オブ・ポップと呼ぶ声も多い。

ホイットニーはマイケルが一連の裁判に巻き込まれた際、励ましに訪れている。「マイケルの家のポーチで、お互いに何も話さないまま(二人で)長い間座ったことがあった」世界のトップに立つ二人ゆえ、お互いの孤独を理解できたのかもしれない。二人は仲が良かった。ホイットニーはマイケルを「私が会った中で最大のスターがマイケルだわ。あんな素晴らしい人間はいないわよ」とコメントしている。二人の間には理解と思いやりがあった。今回はこの二人の天才の接点について書いてみたい。


「幼少期のエピソード」

母親、シシー・ヒューストンの著作『Remembering Whitney』によるとホイットニーは幼い頃、テレビに映るマイケル・ジャクソンを見て、「この男の子と結婚して私もスターになるわ。お金持ちになって、ママに家を買ってあげる」とシシーに宣言したらしい。なんて思いやりがある子なの、とシシーは感心。

「すべてをあなたに」ジャーメインとの短い恋

また1984年にはホイットニーはカリフォルニアでマイケルの兄、ジャーメイン・ジャクソンとデュエットを数曲レコーディング。その短い間に二人に恋に落ち、二人は肉体関係を持ったとされる。ニマニマしなが歌うジャーメインとホイットニーの笑顔イッパイのこのビデオを見れば二人の間に何かがあったのはバレバレである。

ロビン・クロフォードの著書「A Song For You」によるとホイットニーはカリフォルニアからでロビンに何回もノロケの電話をかけて来て、「ジャーメインが、ジャーメインが」と口にする。ロビンはホイットニーがプロ意識を失って、浮ついた態度を持ち始めたことにイライラさせられた。

ジャーメインとの関係は(元妻との離婚が成立していなかったこともあり)長く続かなかった。ロビンもしばらくするとホイットニーがジャーメインの話題に興味を示さなくなったのに気づいたとか。

母親のシシーはホイットニーが既婚者と関係を持つことに厳しい目を持っていたが、「あの子がジャーメインと恋に落ちたのはもしかしたらマイケルの兄弟だったからなのかしら?」と著書に書いている。

このシチュエーションまさしく「すべてをあなたに」の曲の内容そのまま。しかもMV を見るとプロデューサー役の男性が、ジャーメインにそっくりなのは狙いか?この観点でこのビデオを見ると面白い。後にEbony誌でホイットニーは「あの曲を録音した時、そう言えば私、辛い恋をしていてね」と漏らしている。


「Wanna Be Starting something」

デビュー後、初のツアーのオープニング曲としてホイットニーはマイケルの「Wanna Be Starting something」を選んでいる。ホイットニーはこの曲が大好きだった。

「公の場でマイケルをサポートするホイットニー」

1988年3月、ニグロ・カレッジ・ファンド(アフロ・アメリカンのための大学教育基金)」がマイケルを称える式典を開催したとき、ホイットニーはエリザベス・テーラー、クインシー・ジョーンズらとともに、マイケルの為にステージに上がり式典に華を添えている。


また89年にはワールド・ミュージック・アワードのプレゼンターとしてホイットニーはネバーランドを訪れ、マイケル本人にトロフィーを手渡しており、その模様はテレビ放映されている。

実現しなかった「I can’t Stop Loving You」と「If I Told You Thatのデュエット」

1987年に、マイケルは大ヒットアルバム「BAD」をリリースするが、収録曲「I can’t Stop Loving You」のデュエット相手としてホイットニーを打診したという話がある。当初バーブラ・ストライサンドとのデュエットを想定して作られたトラックだが、バーブラは申し入れを辞退。その後ホイットニーに話が持ち込まれたが、セカンド・アルバム「Whitney 」のプロモーションを妨げてしまうという懸念から、アリスタが拒否。残念ながら実現しなかった。

そして時は進んで1998年、ホイットニーの名盤「My Love Is Your Love」がリリースされる。アルバムの一曲、ロドニー・ジャーキンスプロデュースのトラック「If I Told You That」はホイットニーとマイケル・ジャクソンのデュエットを想定して制作が進められていた。

ロドニーは以前マイケルと仕事をしたことがあるし、アレンジもメロディーもマイケルのフレイバーが多分にある曲だ。このアイデアにレーベルは非常に乗り気だった。

自分からマイケルに交渉するようにレーベルに言われたホイットニー。マイケルへの電話の後、2週間後何の音沙汰もなく、ホイットニーは肩透かしを喰らったように感じていた。マイケルはホイットニーに連絡をしなかった。その後マイケルはスタッフを通じてこのデュエットを録音する意思がないことを伝えて来たらしい。マイケルが自分で連絡を取らなかったことにホイットニーは少し傷ついていた。

ロビン・クロフォードによれば、ホイットニーは何かに失望したとき、そのことについてあまり話さない傾向があった。そして一言だけ「自分一人で歌うわ」と言ったらしい。

マイケル・ジャクソン30周年記念コンサート

2001年9月7日と10日にニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンでマイケルのソロキャリア30年を祝うコンサートが開かれる。ブリトニーやビヨンセをはじめ、錚々たるスターが出演したこのコンサートだが、最初に参加を申し出たのはホイットニーだった。ショーのオープニングアクトの一部としてアッシャー、マヤらと「Wanna Be Starting something」をパフォーマンス。衝撃的に痩せたホイットニーの姿が全てのニュースの見出しを飾ることとなる。


葬式も欠席

30周年記念コンサートにはマイケルのキャリアにもう一度注目を集める目的があった。にも関わらず、ホイットニーはマイケルから話題を奪ってしまった結果になった。普段のマイケルについてのコメントを考えると、純粋にマイケルを応援したかったはずなので、この事態はホイットニーを非常に苦しめたと思われる。

これを後悔してか、ホイットニーはマイケルが亡くなった時、テレビ放映された葬式やメモリアルなど公の場は遠慮して、姿を見せなかった。マイケル家族や身内だけの集まりに参加したと言われる。

『A Song For You』

ホイットニーの最後のアルバム、「I Look To You」にはダニー・ハサウェイのカバー曲、「A Song For You」のハウスバージョンが収録されている。ホイットニーは「I Look To You」ツアー中、マイケルのシルエットをバックに毎回オーディエンスに向かってマイケルの偉大さを語った後、この曲をマイケルに捧げて歌っている。


またオプラ・ウィンフリーとのインタビューの中でも、ホイットニーはマイケルについてこう語っている。

ホイットニー:彼が亡くなった時、私は自分が打ち砕かれたようだった。彼と一緒に過ごした素晴らしい思い出が沢山あるの。長年彼の家族を知っていて「これは本当であるはずがない、そんなはずはないわ」と受け入れられなかった。

彼が鎮痛剤を飲んでいるのは知っていたけれど、それがどれくらい深い問題であるかまでは、私にはわからなかった。30周年記念周年記念スペシャルに参加した時に、マイケルを見ながら、まるで自分のことを見ているような気がしたのを覚えているわ。

オプラ:あなたが骨が見えるくらい痩せていた時よね?あなたはとても弱っているように見えたわ

ホイットニー:そうだったわ。自分自身も怖くなってきたの。
オプラ:マイケルのことを見て?

ホイットニー:ええ。それから自分自身のことをみて「私がこんな風になちゃいけない。よりによって私達二人が

マイケルのような素晴らしい人にこれまで会ったことがなかった。あれ程特別な人他にいないわ。その彼があんな風に此の世を去るなんて。それが本当に悲しかった


『最後の秘話』

これはホイットニーが晩年近く、マイケルについて語ったもの。


「(ネバーランド)を訪ねたときのことよ。みんなでキッチンにいて、私は靴を脱いでいたの。」そのときテーブルの下で、ホイットニーは誰かが彼女の足の親指を軽く噛むを感じたのだ。
「あら、マイケル...(私の足にキスするなんて)なんてロマンチックなのォ」とウットリするホイットニー。

ドキドキしながらホイットニーがテーブルの下を覗くと「そこにはマイケルのペットのチンパンジー、バブルスが座っていて、私の足の親指をしゃぶってたのよ!!」

インタビュー後、ホイットニーは「私は本当にマイケルと結婚したかったのよ。いつもあんたたち(メディア)が邪魔してくれたのよね」と冗談まじりに語っている。

誕生日プレゼントに猿

マイケルの猿に関する話題はこれだけではない。ホイットニーの26歳の誕生日ギフトとして、マイケルは猿をプレゼントしたのである。マイケルの思考が人並み超えているのは想像つくけれど、誕生日プレゼントに猿!確かにこれは忘れられない贈り物だ。

「ちょっとこれ、いったいどうしたらいいの?」と流石のホイットニーも仰天だったらしい。

参考:”Remembering Whitney: My Story of Love, Loss, and the Night Music Stopped”
by Cissy Houston
” A Song For You: My Life with Whitney Houston”
by Robyn Crawford

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