さよならホイットニー「スパークル」最後の映画出演作サウンドトラック

105月 - による HRS Happyman - 0 - サウンドトラック シングル
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whitneyhouston.com

Sparkle: Original Motion Picture Soundtrack (2012)

1. I’m A Man – CeeLo Green 2. Yes I Do – Carmen Ejogo 3. Running – Goapele 4. Jump – Carmen Ejogo, Tika Sumpter & Jordin Sparks
5. Hooked – On Your Love Carmen Ejogo, Tika Sumpter & Jordin Sparks
6. Something He Can Feel – Carmen Ejogo, Tika Sumpter & Jordin Sparks
7. His Eye Is On The Sparrow – Whitney Houston
8. Look Into Your Heart – Jordin Sparks 9. One Wing – Jordin Sparks
10. Love Will – Jordin Sparks 11. Celebrate – Whitney Houston & Jordin Sparks

全世界の販売枚数:—枚
全米の販売枚数(RIAA):—万枚
米ビルボード200最高位:21位
米ビルボード200にチャート・インした週数:7


ホイットニー・ヒューストン
最後の映画出演作サウンドトラック


2012年に劇場公開されたソニー・ピクチャーズによる映画「スパークル」のサウンドトラック。ホイットニーにとって5作目、最後の映画出演作となる。アイレーン・カラ主演のオリジナル映画は1976年に公開され、商業的ヒットにはならなかったが、未だにカルト作品として人々から愛されている。

この映画は2001年頃、当初はホイットニーが製作で参加、R&Bシンガーのアリーヤ主演でリメイクの話が進んでいたが、アリーヤが飛行機事故で急死したことで企画は頓挫してしまう。

その後ソニーの後援が実現し、全米人気番組「アメリカン・アイドル」のチャンピオン、ジョーダン・スパークス主演で製作が開始した。ホイットニーは歌手を目指す3人姉妹の母親役で出演し、堅実な演技を見せている他、製作総指揮も担当している。


カーティス・メイフィールドによる
オリジナル・トラックに加え、
R.ケリーによる新曲が彩る
傑作レトロ・ソウルのアルバム



さて、注目のサントラだが、映画の舞台背景がモータウン発祥の地デトロイトであることもあって、レトロ・ソウルのアルバムとして結構楽しめる。オープニングのクラブのショーケースでCee-loがノリノリで歌う「I’m A Man」、シスター役を務めたカルメン・エホゴのコケテッシュでセクシーな表現が光る「Something He Can Feel」、

シュープリームズを彷彿とさせるダンスナンバー「Jump」、主演ジョーダン・スパークスの歌唱力に圧倒させられるネオ・ソウルの傑作「One Wing」など、聞き所が満載だ。

第一弾シングルは「セレブレート(Celebrate)」。ホイットニーが亡くなる直前に録音されたもので、ジョーダン・スパークスとのデュエット。R.ケリーのペンによる、80年代のソウルを彷彿とさせるアップテンポの パーティー・トラックである。

ここで聴ける彼女の声には伸びがなく、昔のホイットニーの面影はない。

「どんなアーティストも一緒さ。何回かボーカル録りをしたけれど、彼女の声の調子がいい時もあれば、良くない時もあった。でも彼女が特別なのは曲を作っているとき、彼女から喜びが溢れ出て、それが他の人間に伝わっていくのさ。

こんなに音楽を純粋に楽しむアーティストにこれまで会ったことがないよ。「みんな、踊りましょうよ!」ってね。

プレイバックを聞きながら、スタジオで飛び跳ねる彼女を見ながら、やはり彼女は特別な存在だ、と思ったよ」とこの曲のプロデューサー、ハーベイ・マンソンJr.は語る。

また主演のジョーダン・スパークスも「いつも学校から飛んで帰って、ホイットニーとブランディ主演の『シンデレラ』を繰り返し観ていたの。憧れの人と一緒に仕事ができて夢がかなったけど、このサントラは私にとって甘く、苦い経験になったわ」とコメントしている。

またこのサントラには劇中で、ホイットニーがクワイアをバックに歌ったゴスペルの定番「His Eye is on the sparrow」も収録されている。

残されたレンジの中でふりしぼるように歌い上げる彼女の声には、聞くものの心を掴む真摯さがある。彼女に残されたものはなんだったろう。ホイットニーが戻りたかった場所はゴスペルだった。教会での撮影シーンで客席に座ったエキストラ達は皆、彼女の歌を聞き涙を流していたとのこと。

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ホイットニーの初めてのプロとしてのソロは「Life’s A Party」というマイケル・ゼイガー・プロデュースによるディスコ・チューンである。母親シシーを含むベテラン・シンガー達をバックに当時16歳だったホイットニーの瑞々しい声を聞くことができる。

一方最後のシングル「Celebrate」。ホイットニーの輝かしい声は失われてしまっているものの、彼女が音楽と自由に戯れる様子は「Life’s A Party」となんら変わらない。

そこには彼女がデビューしてから亡くなるまで、一貫して変わらなかった音楽に対する彼女の姿がある。「ニッピー(幼い頃の呼び名)」は、まだホイットニーの中にいたのである。

最後にこの曲を残し、ホイットニーは去った。曲中の「I Celebrate you, you celebrate me」の一行のように、人々を豊かにしてきた数々の曲と同じく、ホイットニーが最後に残した曲をファンとして祝福したい。

出典:whitneyhouston.com

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