「ため息つかせて」ホイットニー主演映画第2弾 サウンドトラック

105月 - による HRS Happyman - 0 - サウンドトラック シングル ボーカル徹底解説
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waiting to exhale
whitneyhouston.com

Waiting To Exhale: Original Soundtrack Album (1995)

Track Listing:1. Exhale (Shoop Shoop) (Whitney Houston) – 2. Why Does It Hurt So Bad (Whitney Houston) – 3. Let It Flow (Toni Braxton) – 4. It Hurts Like Hell (Aretha Franklin) – 5. Sittin’ Up In My Room (Brandy) – 6. This Is How It Works (TLC) – 7. Not Gon’ Cry (Mary J. Blige) – 8. My Funny Valentine (Chaka Khan) – 9. And I Gave My Love To You (Sonja Marie) – 10. All Night Long (SWV) – 11. Wey U (Chante Moore) – 12. My Love, Sweet Love (Patti LaBelle) – 13. Kissing You (Faith Evans) – 14. Love Will Be Waiting At Home (For Real) – 15. How Could You Call Her Baby (Shanna) 16. Count On Me (Whitney Houston & Cece Winans)

全世界の販売枚数:1200万枚
全米の販売枚数(RIAA):700万枚
米ビルボード200最高位:1位
米ビルボード200にチャート・インした週数:50


米ビルボード・チャートでは
合計週の首位を記録
世界中で1000万枚を
セールスする大ヒット
批評家にも称賛される


1995年11月14日にリリースされた20世紀フォックス映画提供のホイットニー主演映画第2弾「ため息つかせて」オリジナル・サウンドトラック。

大御所アレサ・フランクリン、チャカ・カーン、パティ・ラベルらに加え、メアリー・J・ブライジ、TLCやトニ・ブラクストンなど豪華な収録アーティストは全てホイットニーによって選ばれた。アルバム総プロデュースはおなじみベイビーフェイス。

当初ホイットニーはこのサントラに加わるつもりがなかったが、監督フォレスト・ウィティカーとベイビーフェイスに押し切られ、結局3曲ほどのトラックを提供している。


ホイットニー自身によって選ばれた
豪華な参加アーティスト達の顔ぶれ



ホイットニーによるシンプルながらこの上なく美しい「ため息つかせて (Shoop Shoop)」が全米1位に輝いた他、ブランディの「シッティン・アップ・イン・マイ・ルーム (Sittin’ Up In My Room)」(全米2位)、ホイットニーとシーシー・ワイナンスの「カウント・オン・ミー」(全米8位)など大ヒット曲満載のサウンドトラックである。

全米チャート1位を記録、世界中で1000万枚(2020年時点)を売り上げる大ヒット作となった。

やはりベイビーフェイスとの最高のコラボレーションの一曲「ため息つかせて (Shoop)」が聞きどころであろう。シンプルなメロディーと、ホイットニーの抑えた歌唱、人生の機微を的確に表現したリリック。幾重にも重なったコーラスと戯れるホイットニーのアドリブの美しさ。聞き手はただ陶酔するのみだ。



この作品で彼女はこれまでにない深い表現力を見せている。達観したかのように淡々と、だがその歌唱の裏には痛みや悲しみが裏打ちされているのが感じ取られる。

また、音階の襞に入り込むような素晴らしい彼女のアドリブも含め、この歌にはいっさいの無駄がない。控えめながらこの曲は間違いなく彼女の最高傑作の一つ。


次第に顕著になりつつある
ホイットニーの声の疲弊



表現力とは反して、この時期には明らかに彼女が声の資質を徐々に失ないつつあるということに気づく。

「Why Does It So Bad」のイントロのざらついた声には、かつて彼女の声にあったようなツヤは感じられない。後半は圧巻のCece Winansとのデュエット、「Count On Me」ので出だしにも、彼女の声に透き通るような質感を感じ取る事は出来ない。

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3D FACTORS



前作「ボディーガード」より3年。当時のインタビューを見ると、ホイットニーはどれも悲しげで、何かに疲れているのが、話し声や表情から伝わってくる。

1996年のブルネイでのコンサートで、ホイットニーはこの映画出演に関して、「私がこの映画を選んだというよりも、(人々が)この映画を私のために選んでくれて」という興味深い発言をしている。

結婚生活にも波乱が絶えなかった頃で、夫のボビー・ブラウンがアリゾナの「ため息つかせて」撮影場所を訪れ、ホイットニーのトレイラーに泊まったことがある。翌朝、ホイットニーは疲れ切った様子で撮影に現れ、ロビンはそれを見てホイットニーのプロ意識のなさに心底がっかりしたらしい。

またホイットニーが撮影中にオーバードーズして1週間撮影を中止した、と元ボディガードもコメントしている。裏では既に色々起きていたのだ。

「ボディーガード」の大成功から「ため息つかせて」公開までの3年間に、一体ホイットニーに何が起きたのか。

ボビー・ブラウンとの結婚、ボビ・クリスティナ出産。2年近く続いた「ボディーガード」のワールド・ツアー、度重なる夫ボビー・ブラウンの逮捕とリハビリ入所、結婚生活の問題、そしてドラッグへのさらなる依存。ホイットニーを取り巻く環境は悪化する一方であった。

この時期、VH1による映画のプロモートのためのスペシャル番組が放映されたが、このインタビューでは珍しく、ホイットニーは正直で、興味深い答えをしていており、珍しく本音が語られている。

「人生には避けられない転換期があるわよね。
例えば独身から結婚するときには
どうしたって努力が必要になるじゃない?

周りの物事が良いときも、悪いときも
どんな状況に自分がいようと、
自分のことを愛して、ハッピーでいるためには
努力がどうしても必要になるの。

自分の中になんとか正気を保って、
心の中に愛を持つためにね。

愛があれば周りを遮断しなくて済むじゃない?
遮断するのは簡単なことなのよ、
「もう沢山だわ!もう自分が傷つくのは真っ平よ!」ってね。」

インタビュアーが
「もし過去に戻って何かを変えることができるとしたら、
何か変えることはあるかしら?」
と質問すると、

ホイットニーは体を起こし、やや挑戦的な表情を作り、
「何もないわ。そうしたら自分が自分でなくなってしまうもの」
と答えている。

「カメラを持った人間の群れが、
家の前で待ち伏せていて、
私が出てくるのを待っているの、
その理由がなんであれね。
その上彼らは子供達を学校まで付け回すの。
ちょっと度を超えた話だと思わない?

そうなってくると、私は全てと戦いたくなるのよ。
実際のところ、敬意もなく本当に失礼だと思わない?

これが『成功』がもたらすものだと、人は言うわ。
でもこれが本当の成功だとは私には思えない。
私にとっての成功とは、
娘(ボビ・クリス)に「マミー」と呼んでもらうこと。
これこそ本当の成功よ。

娘には『何よりも自分自身に正直であること』を教えたいわ。
人生に満足したり、ハッピーになるためには
自分自身を生きることが大事なの。
少なくとも自分のことを好きになれるし、
私は娘に自分自身のことを好きであって欲しいの。

『朝起きたら、自分自身を鏡で見てみなさい』と、
母によく言われたものよ。
どんな人間だって、心の奥底で
自分が正しいことをしているか、していないか
わかっているでしょ。
自分自身を無くしては決していけないの。

何かがおかしいときは、自分自身を見つめて
『自分がこの状況を作り出したんだわ。なんとかしなくちゃ』
そんな風にして自分を次の日に繋げるの。」

参考:“A Song For You: My Life with Whitney Houston”
by Robyn Crawford

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