親友ビービー・ワイナンズが語るホイットニーの素顔『THE WHITNEY I KNEW』

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ホイットニーと親交があったことで知られるゴスペル・シンガー、ビービー・ワイナンズ。牧師でもある彼はホイットニーの葬儀で弔辞を読んだが、ビービーは2012年6月に出版された著書『THE WHITNEY I KNEW』の中でホイットニーの素顔に触れており、印象的なエピソードの一つが以下である。

僕が初めて家を購入しようとした時のこと(80年代後半?)だ。初め頭金は2万5千ドル(一ドル150円換算で375万円)と聞いていたんだけれど、僕がミュージシャンだと知ると話を変えてきた。7万5千ドル(1120万円)を頭金として収めなきゃいけないというんだ。銀行は(収入が安定しない)ミュージシャンへのローン融資はリスクとみなすからね。

そんな時ホイットニーが飛行機に乗って会いに来たんだ。「ビービーが買いたい家はどれなの?私を連れて行って」

(左より)ビービーの妹シーシー・ワイナンズ、ホイットニー、そしてビービー・ワイナンズ

ビービーはホイットニーに購入を希望している家を見せた。ホイットニーは歩き回りながら階段を見ると「これはまさに私のブラザーにふさわしい階段だわ」と感嘆したような口振りでいう。またリビング・ルームを見せれば「私のブラザーにぴったりのリビング・ルームね」という。

その家のどの箇所を見せてもホイットニーは似たようなことを言う。だが要求された金額を収めなければこの家はビービーの物にはならない。ビービーにはホイットニーの発言の意図が分からなかった。

またホイットニーはこの日小脇にバッグを抱えており、時々それを撫でながら『ああ、(バッグが)重くてたまらないわ』と戯けて言うのである。

家の中の案内がすむとホイットニーはバッグの中から分厚い封筒を取り出し、ビービーに手渡した。そしてビービーを見つめると『開けてみて頂戴』といった。封筒の中には不足分の5万ドルが入っていた。

ビービーはホイットニーの配慮に驚き深く感動していた。そして彼女の目を見つめていった。『ありがとう。このお金必ず返すよ』と告げるとホイットニーは答えた。『心配しなくても大丈夫よ』こうしてビービーはホイットニーの助けにより念願の家を購入できたのである。

後にビービーが約束を果たしお金を返済した時、ホイットニーから連絡が入った。『このお金、何故私に返したの?』

ビービーは答える。「借りた時に返すって言ったじゃないか」するとホイットニーはこう答えた。『覚えてるわ。でも多くの人がそう言うけれど、結局返さないもの 爆』

ビービーはこう語る。「ホイットニーは僕にとってシスターであり、同時にそれ以上の存在だった。彼女は大きなハートの持ち主で、人々を愛し、いつも助けたいと考えていたよ。でも成功と名声が彼女を檻に閉じ込めたように感じさせていた。ショピングモールに行ったり、そういった普通の人がすることが彼女にはできなかった。」

またホイットニーは時々、誰にも告げずにテネシーのナッシュビルにあるワイナンズの家へ逃避してくることがあった。しばらくするとホイットニーの取り巻きから連絡が入る。「もしかしてホイットニーはそこにいる?」「ああ、今ソファーで寝ているよ」

「これが人々が決して知ることのないホイットニーで、そんな彼女のことが恋しくてたまらないんだ」

1989年、アルセニオ・ホール・ショウでの『Hold Up The Light』のパフォーマンス。バンドが間違え激早いテンポで演奏をはじめ、イントロでは三人の顔に動揺が 爆

参照:Gospel Singer BeBe Winans Shares How Whitney Houston Helped Him During A Major Life Moment
https://www.yahoo.com/entertainment/gospel-singer-bebe-winans-shares-195941190.html?fr=sycsrp_catchall



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