ダイナミックなボーカルが炸裂ホイットニー80年代ダイエット・コークCM3部作
初のメジャーな低カロリー飲料として、ダイエット・コークが人々に紹介されたのが1982年。CMは勿論、80年代といえばカラフルなファッション、派手なヘアスタイル、サウンド、そこに耳馴染みのよいメロディーが加わった印象的なもの。
ホイットニーは1986年から1988年の間のダイエット・コークCMに起用されている。デビュー後間もないが、既に国民的大スターの座まで上り詰めた証拠と言える。
このCMソングの歌詞を見てみよう。
『あなたの渇きを癒すのも、
あなたを「ワオ!」って気分にさせるのも、
この味にその秘密があるの。
しかもたったの1カロリー!
この味が大好きよ、ダイエット・コーク!』
直訳するとこんな具合で、意味は殆どナシ。だが、こちらで紹介する動画で聞かれるホイットニーのボーカルは、どれも自由で喜びに満ち溢れたものだ。
上のビデオはホイットニーが初めて登場した1986年のダイエット・コークCM。つかつかとステージを闊歩しながら、パンチの効いたコブシを響かせるホイットニー。ちなみにこのビデオの途中に登場するボクサーの名はMarvin Hagler、ミドルウェイト級の王座に7年間君臨した大スター。
個人的には一番好きなのがこの1988年のバージョン。DJがターンテーブルの上に置かれたダイエット・コークの缶に針を落とすと、モニターの壁が割れホイットニーが登場する、モロMTVといった感の設定である。
ホイットニーは前作CMよりもずっとしなやかで、「やさしくエモーション(So Emotional)」を彷彿とさせるスリルの溢れるボーカルを披露。
同じく1988年に放映されたCM第3弾目。この作品はドラマ仕立てになっている。
コンサート会場で、ダイエット・コークを買ってくるように頼まれた白人の少年がいつの間にかバックステージに紛れ込んでしまい、気づけばホイットニーと一緒にステージにあがり、その横でホイットニーは『グレイテスト・ラブ・オブ・オール』を歌い上げるという凝った仕立てだ。
第一弾のCMでは元気イッパイ、初々しい印象を残したホイットニーだが、このCMでの彼女は既に大スターとしてのオーラと貫禄を身につけているのが伺える。